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生成AI×キャラクターの商品開発に挑戦!

特集

2024.08.06

生成AI×キャラクターの商品開発に挑戦!

生成AIを活用した「忍者ベアー×小田原Tシャツ」商品開発企画に、横浜国立大学 経営学部 真鍋ゼミナールの学生と、数々のキャラクターデザインを手がけてきた株式会社Studio Okanotionの岡野聡さんに共同で取り組んでもらいました。
真鍋ゼミの4年生が生成AI活用を学ぶ観点で、AIを利用して「忍者ベアー」というキャラクターを用いたオリジナルの物語を作成し、クリエイターの岡野氏がその物語を元にイラストを作成するという過程を経て、実現しました。
今回、その取り組みについてお話を伺いました。

参加:
株式会社Studio Okanotion 代表取締役 岡野聡様
横浜国立大学 経営学部 真鍋ゼミ4年生 尾田翔さん、森田希さん、横山愛莉さん
インタビュアー:同 真鍋ゼミ3年 大嶺佳子さん 渡邉亜衣さん

生成AIを用いて生み出された忍者ベアーのオリジナルストーリーはこちらから

――まず4年生にお伺いしますが、AIを利用してオリジナルの物語を作成してくださいと最初に依頼されたとき、どう感じましたか?

尾田:正直、自分たちにできることってあるのかなと思いました。AIを使ってストーリーを作ること自体は面白そうだと感じましたが、AIについて詳しくなかったということもあり、物語の作成=AIに丸投げするというイメージだったのでこちらにできることは少ないと思っていました。

――この企画に取り組む以前にAIを使った経験はありましたか?

横山:大学の課題で、自分の書いた文章を添削してもらうのに使っていました。
森田:この企画に取り組んでいたのが、ちょうど大学の提出物にAIやChatGPTを使うことの可否が問われていた時期だったので、ゼミ内でもAIを普段から使っている学生は半分くらいで、私はほとんど触ったことがなく、使い方も知りませんでした。
尾田:個人的には就職活動のときにエントリーシートの添削でChatGPTを利用していました。

――そんなゼミ生がAIを用いて作成した物語をもとにデザインすると聞いて、岡野さんは最初にどう感じましたか?

岡野:面白いと思いました。とても現代的な取り組みで興味が湧きましたし、仕上がりがどうなるのかという点でも興味深かったです。個人的にはキャッチコピーを作成するときにAIを使って案出しをすることもあるので、AIに対しては“いい助手”というイメージを持っていて、抵抗感は少なかったです。

――大学生と一緒にプロジェクトを進めることに関してはどう思っていましたか?

岡野:自分も大学生のときからゲーム会社でアルバイトをしていて大人に混じって仕事をしていたので、どんどん参加してほしいと思いました。大人になる前の学生時代にこのような体験ができるのはいいことだと思います。

――(ゼミ生に対して)AIでストーリーを作成する過程では、どのように進めていきましたか?

尾田:色々なツールに手を出したらまとめきれないと思ったので、最初からChatGPT一つに絞って作成しました。最初はぼやけたものが出てきたけど、何回も指示を繰り返すうちに精度が上がっていったので、今となっては絞ってよかったと思います。

――1つのストーリーを作成するのにどれくらいの時間がかかりましたか?

尾田:AIに慣れていなかった最初の方は、こちらが求める完成度の高いストーリーを生成してもらうべくAIに指示を出すのに試行錯誤したので、2時間くらいかかりました。でも慣れてきてからは30分から1時間くらいで作れるようになりましたね。前段階で小田原市の歴史などを調べる時間も入れると2時間ちょっとかかりました。

――AIを活用してストーリーを作成する上で苦労したことはありますか?

尾田:「この武将を入れて」とAIにお願いすると、タイムスリップものになってしまう傾向があるので、それを現代に戻すために「タイムスリップしないで」と指示を出すんです(笑)でも、後々指示を加えて改良を重ねる中でまたタイムスリップしてしまって、大暴れするAIを制御するのが大変でした(笑)

岡野:AIとやりとりする過程を事前に資料で見させてもらっていたんですけど、漫才のボケとツッコミみたいで面白かったです(笑)高知のストーリーを考えるときのAIとのやりとりで、坂本龍馬が標準語をしゃべっているものだから、「土佐弁にしてよ」というツッコミみたいなやりとりが特に面白かった(笑)

――どんな場面で楽しさややりがいを感じましたか?

尾田:AIの暴走を見ているだけでも「やられた!」っていう楽しさはありました。最初は「自分にできることなんてあるのかな」と思っていたけど、活用を経て、達成感がありました。

岡野:AIとやりとりした過程の資料を見ていると、ゼミ生側が手綱を引く瞬間がわかるんですよ。だから「うまく誘導できたな~」って見守る感覚がありました。

――(岡野さんに対して)他のインタビュー記事で、イラストを考えるにあたってリサーチに力を入れていると仰っていましたが、この企画ではどのようなリサーチをしましたか?

岡野:ある程度小田原のことや歴史については知っていました。そこに過去の取材経験から得た知識を加えてデザインに落としていったという感じです。

――キャラクターをデザインする上でポップさを意識しているそうですが、今回の忍者ベアーで他に意識したことはありますか?

岡野:以前、他のクライアントと打ち合わせをしていたときに、マンホール風のデザインに人気が出ているという話を聞いていたので、誰でも馴染みのあるマンホール風のデザインにしようと考えました。

――デザインを考えるときにインスピレーションを受けたものなどはありますか?

岡野:マンホールっぽくカクカクとした絵の表現をしようと思いました。ただ、親しみやすいデザインにもしたかったので、アメカジっぽい要素も取り入れました。

――忍者ベアー×小田原Tシャツのデザインのこだわったポイントはどこですか?

岡野:北条早雲の後ろにそびえ立つお城を目立たせすぎないように意識しました。小田原城を代表する歴史人物の北条早雲は入れたいと最初から考えていて、そこに忍者ベアーやけん玉など要求された要素を全部盛り込んでバランスのとれたデザインにするのにこだわりました。

――(ゼミ生に対して)企画をやる前とやった後で生成AIに対するイメージは変わりましたか?

尾田:変わりました。この企画をやる前までは「AI=ズル」というマイナスのイメージがありましたが、岡野さんが最初におっしゃっていたように使い方次第で自分たちを手助けしてくれる“いい助手”と捉えられるようになりました。

――ストーリー作成を通して、生成AIにどのようなポテンシャルがあると思いますか?

横山:この企画をやったあとにゼミで取り組んだビジネスコンテストの準備でも生成AIを利用してイメージ画像や文章を作成したので、いろいろな使い方があると実感しました。

尾田:0→1で生み出してくれるほかに、「○○っぽくして」という使い方もあると思いました。自分が作った荒い状態のものも、ぱっと見素人が作ったかどうかわからないくらいにまでAIがコーティングしてくれるので、制作物の完成度を高める使い方もいいと思います。

森田:ちょっとしたイラストが欲しいときに素人が描くと時間がかかるけど、AIを使えば雰囲気を伝えるのに役立ちそうだと感じました。

岡野:企業内プレゼンにも役立つかもしれないですね。検索した画像を使うより、頭の中のイメージを共通認識として伝えるにはAIが生成した画像の方が適していると思います。

――(岡野さんに対して)最近ではAIがいずれ人間の仕事を奪うという話も聞きますが、クリエイターとして、生成AIに対してどのような期待や懸念を抱いていますか?

岡野:個人的には仕事でデザインやキャッチコピーを考えるうえでいろんな選択肢を提示してくれる“いい助手”だと感じています。ただ、あくまで手綱を握るのは人間で、AIが提案してくれたものを最終的には人間が操作する必要があるので、結局は“いい助手”の範囲内で今後も定着していくのではないかと思います。

――AIのよさと人間のよさはそれぞれ何だと思いますか?

尾田:今回使ってみてAIは人間に置き換わるのではなく、自分の頭にないものを外から持ってきてくれる存在だと再認識して、そこがAIのよさだと思いました。

森田:人間のよさは、想いをアイデアに乗せたり、受け取る人にどんな感情を抱いてほしいかをもとにアイデアを出せるところだと思います。AIは与えられた条件からしかアイデアを出せないけど、人間は過去の経験から状況に合わせた取捨選択ができる点でAIより優れていると思いました。

岡野:選択とアウトプットで優れているのは人間でしょうね。ただ、その選択を持ってくるスピードがとてつもなく早いのがAI。僕がコンセプトを作るときに気を付けているのは、AIでも持ってこられるようなWikipediaに載っているような情報を容易に使わないことで、AIが取り込めないネット上にない古い文献とかから情報を探すようにしています。

――最後に、記事を読んでくださった読者の方にメッセージを願いします。

尾田:この商品ができた背景まで知っていただいて、ぜひ、たくさんの人に着ていただけたらと思います!

岡野:実際に出来上がったTシャツを見ていると、前から持っていた・着ていたんじゃないかっていうくらい親しみやすさが感じられる商品ができたと思います。ぜひ、多くの方に忍者ベアー×小田原Tシャツを着ていただきたいです。


生成AIを用いて生み出された忍者ベアーのオリジナルストーリー


お題:
「忍者ベアー」を主人公にした物語を作って。けん玉を必ず使って。小田原市を舞台に、小田原にゆかりのある戦国武将を登場させて。

ストーリー:
小田原に住む忍者ベアーという名の特殊な忍者がいました。彼は愛らしいクマの姿をしていましたが、その正体は驚異的な忍術の使い手でした。彼は小田原城の忍者隊に所属し、市の平和を守る任務に就いていました。
ある日、小田原市は戦国時代の雰囲気を再現したお祭りが開催されることになりました。このお祭りでは、けん玉が主役となり、全国からけん玉愛好家が集まる予定でした。忍者ベアーは、このお祭りの準備に協力するよう依頼されました。忍者ベアーはけん玉の扱いにも長けており、自身の忍術とけん玉の技を融合させることで、驚異的なパフォーマンスを披露することができました。彼は小田原城址公園内にある特設ステージで、けん玉を使った独自の芸を披露することにしました。
お祭り当日、小田原城址公園は多くの人々で賑わっていました。忍者ベアーはステージ
に登場し、観客を魅了する芸を披露しました。彼は高い技術を駆使しながら、けん玉を空
中で回したり、手裏剣とけん玉を組み合わせたパフォーマンスを披露しました。
すると、突如として現れた謎の忍者集団が、お祭りの混乱を利用して市を乗っ取ろうと
企んでいることが明らかになりました。忍者ベアーは直感的に危険を察知し、彼らとの戦
いに身を投じる決意をしました。
忍者ベアーは、小田原にゆかりのある北条早雲などの戦国武将たちを呼び集めました。彼らは忍者ベアーと協力し、敵対する忍者集団に立ち向かうことになりました。戦いの中で、忍者ベアーはけん玉を使った技術と忍術を組み合わせ、敵を翻弄しました。彼の華麗なけん玉パフォーマンスは、戦国時代の武将たちにも感銘を与え、彼らの闘志を高めました。
最終的に、忍者ベアーと戦国武将たちは連携し、敵対する忍者集団を撃退しました。小田原市は平和を取り戻し、お祭りは大成功に終わりました。


カナコレでは忍者ベアーオリジナルアイテムを販売中!

今回生成AIを活用したアイテム【忍者ベアーTシャツ<ODAWARA>】を含め、カナコレでは忍者ベアーアイテムをお取り扱い中!
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